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砂の器(1974年)

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砂の器(1974年)

『砂の器』は1960年6月から約1年にわたり読売新聞に連載された松本清張の代表作である。
将来を期待されていた前衛音楽家の和賀英良(加藤剛)は、音楽の世界だけでの成功以外にも、大物政治家の娘との婚約も決定していた。これ以上ない順風満帆な勢いであった。
そんな絶頂を謳歌しているときに、彼の目の前に現れたのが、彼の本当の正体を知っている元巡査、三木謙一であった。
和賀英良の本当の正体は、ハンセン病患者「本浦千代吉(加藤嘉)」の息子であり、名前は本浦秀夫というのであった。
戦後の混乱に乗じて身元をいつわり、和賀英良として生きていたのであった。
自分の正体を知っている元巡査がどうしても恐ろしい存在としてしか思えなかった彼は、今の自分を守るため殺害をしてしまうのである。
ハンセン病(「癩病(らいびょう)」)は前世の行いの報いといった考え方が当時にはあった。なので、その病を発症することは、どこかに罪悪をイメージさせるものであった。
なので、身内で発病したものがいると、その家族は世間から見放されるようなこととなり、かなりの過酷な生活を過ごすこととなる。間違った迫害が激しかったのが1930年代の後半の無癩県運動期を時代背景としている。本浦父子が放浪していたのが、この時期にあたるのである。
映画では、その和賀の本性が明かされる場面が印象的のだが、原作では6ページ弱の記述が映像では約45分におよぶ回想シーンとなっている。
人権意識の高まりによってハンセン病を患う本浦千代吉は今後リメイクされる際に、いかなる人物設定で描かれる事になるのだろうか?
昭和の時代に、このいわれのない十字架を背負うこととなった人物として描かれている。
全編に流れる「宿命」というテーマ曲がこの映画をとてもよく表しているオリジナル曲でもあった。
2004年に、TBSでsmapの中居正広主演でテレビドラマ化された作品も記憶に新しい。